being&doing

まもなく2013年も閉じようとしています。

御用納めの今日は14時から掃除とのこと。ところがいくつかの部署では寸暇を惜しんで仕事をこなさねばならず、終業時間まででさえ時間は足りないくらいで、営業の人たちも2時にはとても帰社できません。

ではこのような時、どのように対処すればよいのでしょうか。

これは今年の総括として良い問題提起になります。

周囲への配慮からとにかく掃除に着手する選択もあるでしょう。周囲を気にしながらの仕事では、これまたストレスになって効率性も悪くなるでしょうから。

しかし、ここで考えねばならないことは何を最優先にしなければならないかです。周囲への心遣いは麗しいことですが、大切なことは周囲への心遣いよりも会社の本務を優先すべきです。

会社は各課全体で一つの体であることがわかっていれば、手の空いている者が掃除をやり始めればよいのです。不平に思う人がいても気にする必要はありません。それはその人の問題だからです。

この2年間は、まさにこのような考え方に立ってアプローチしてきました。

つまり、自分の考えによってがむしゃらに努力して頑張るのではなく、問題の本質的な部分を考慮し対処しながらの努力でなければならないということです。

掃除は一斉にすると気持ち良いでしょう。一斉にするにこしたことはありませんが、ここで問題の本質が見えてきます。

つまり、掃除は何時から始めればよいのかをどのように決めたかです。何事も万事例年通りではなく、このような時は社内の状況を知っている者が判断して決めるべきです。掃除は4時や4時半からでも十分なのです。

組織の上に立つ者は、社員からイノベーションの種がどんどん出てくるように仕向けることが大切であるにも関わらず、主体性のある一部の社員が意見を出してもまだまだ的確な応答ができていません。

しかしそのような状況にあっても、ある部署では心通い合うチームワークが生まれ画期的な改革が実現しています。改革前夜からすれば奇跡的な出来事です。多くの困難な事態を通して互いの誠実さや人柄が鮮明にあぶりだされていくのは不思議であり、人生の真実を見せられる思いでした。

試練を通して互いの生き方に敬意を感じるようになるのは生きる喜びです。これは経営改革の最終段階に位置づけられるものであり、人材という土台が築き上げられたならば、あとは互いの成長発展あるのみです。

会社のみならず、どのような組織であれ、そして、家庭さえも、一人ひとりがメロディーを奏でて全体でひとつのハーモニーを創り上げるのです。全体で一つとの思いがあれば互いに補い合って、掃除は手の空いた者からやっていけばよいのです。きっと営業の人たちも賢く行動することでしょう。

改革2年目の2013年も精いっぱい心をこめてチャレンジしてきました。多くの方々に助けていただきましたことを心から感謝申し上げます。来たる2014年も、共に生かされていることを感謝して希望をもって歩みたいものです。

どうぞ良い年をお迎えくださり、来年もよろしくお願い申し上げます。