being&doing

大企業は勿論のこと、中小企業においても帳簿はもはや存在せず、会計ソフト主体の計上になって久しいことでしょう。経理部の取り組みを公開することは、前時代的であった当社の実態を公開することに他ならず、これについてはためらいがありました。

しかしそれを公開せぬ限り、本当の意味で改革の進捗状況をお示しすることにはならず、その姿勢にこそ改革の本意が現れていると考えます。4回にわたる11月24日の全体会議の記事から、当社の新たな歴史が始まっていることを明確に感じとっていただけたことと思います。

私は2010年9月に入社し半年ほど経った頃から、社長と対峙し経営のあり方について議論を重ねてまいりました。その要諦は仕事内容というよりも人事管理についてでした。社内の雰囲気は不平不満と無気力が大半を占め、当然のこととしてモチベーションの低さに大きな問題を感じておりました。

入社後最も唖然としたのが私の配属された経理部の実態でした。

2009年夏に経理部の長が突然病死されたのは想定外の事でありましたが、何の引継ぎもなかっただけに経理担当者の苦労は計り知れなかったと推測します。それに起因した重苦しい雰囲気はオフィス全体に及んでおりました。

とにかく実行可能なことから着手しました。緩急を心得つつも時に失望感に負けそうになったこともありましたが、今では反対に励まされることも度々です。

「初年度は営業部主体の改革」と位置づけてスタートしたにも関わらず、最も痛みを負うていた経理部がこれほどの変化を遂げたことは大きな実りです。「私たちも良き1年だったと思えるような日々を重ねていきたい」と9月1日の記事で記しましたが、半数以上の社員はチャレンジの日々であったと推察しています。それは言うまでもなく自己へのチャレンジです。

改革2年目は全ての社員が目を覚まして主体的に動き、意欲と使命感を持って職務にあたり、今後も成長を続ける各部長を軸として、各部署へ改革が浸透してゆかねばなりません。厳しい時代にあっても誰一人脱落することなく成長したいと願っております。

改革に着手してから四季の移り変わりを感じながらも、早2012年がまもなく終わろうとしています。ここに至るまで多くの方々からご教示いただき、本当に有難うございました。2013年も引き続きお導きくださいますようお願い申し上げます。

尚、美濃紙業は28日(金)を御用納めとさせていただき、来たる1月7日(月)が仕事始めです。どうぞ幸いなクリスマスと新年をお迎えになりますようお祈り申し上げます。