長らく更新が止まっていたのは改革が中断していたわけでも腰折れてしまったわけでもなく、日々の実務をこなしていくのに四苦八苦の日々を過ごしていたからです。
時を同じくして数人の社員に私的な試練が重なり私自身もまた、「 明日のことを思いわずらうな。明日のことは、明日自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」と、毎日精一杯の努力を重ねていました。
この6ヶ月間を通して職場に一つの実が結ばれているのを見ています。それは今までの努力の結果であり、まさに6月の記事の最後に記した通りの実りです。
今強く思うことは、状況の受け止め方にその人の生き方が見事に現れるということです。新たな気づきを与えられた人は、多忙であっても今後は心軽やかに頑張れることでしょう。
美濃紙業の経営改革はノウハウや表面的なことに働きかけるのではなく、何よりも人間の本質に則った理念に立っての努力です。その歩みが日々の出来事を通して心を揺さぶり、今はまだ一部の人々にではありますが心の変革につながったのだと思います。
教育学者 ウィリアム・ウォードはこんなことを言っています。
「平凡な教師は言って聞かせる。 よい教師は説明する。優秀な教師はやってみせる。しかし最高の教師は子どもの心に火をつける」。
願わくは全社員に新たなる意識が芽生え、それぞれの人生を輝かせていってほしいものです。社員自らがより良きを求める気持ちで職務を果たして行く時、その結果、悔いのない人生が築き上げられていくことになるのです。
今後はこれまで以上に各部署共に反響しあい、影響しあって深く浸透していくことを願っています。
試練を通して心が通い合えるようになったのは生きる喜びであり最高の収穫です。
これからも常に危機感を持ち、これが行き詰ったら何をやるのか。そのことを常に視野に入れながら、お互いに良い影響を与え合いながら改革を続行していきます。人間の能力は苦しい時にこそ最大限に発揮されることを信じて!