being&doing

11月が決算月である美濃紙業の新年度(期首)が始まりました。

それに先だって会計年度末の11月29日(土)に、美濃紙業の恒例になっている年に一度の社内全体会議が開催されました。

2012年2月に経営改革がスタートして2年9カ月、ここに一つの大きな実が結ばれていました。全社員で造り上げた芳しい実です。皆が心満たされる風を感じた会議でした。以下は改革先導者(藤本知子)からの報告です。

会議では藤本(知子)が、経理部来期の活動指針を経営改革の中に盛り込む形で次のような話をしました。

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独自で進めて来た経理部の見直しを少々紹介しましたが、そうした大枠の変革に並行して日々の小さな小さな取り組みの積み重ねも大きいものです。中小企業は、桁は違えど家計と同じであり、どの部署の社員も常に業務効率化を念頭に置いて取り組み続けていく必要があります。

では、各自はいかにして営業部を支えていけるのでしょうか。
それは一見、業務面の改善項目だけを指しているかのように聞こえますが、そうではありません。それと同等にそれを行っていく人間関係こそが大切であり、それが業績を左右していくと言えます。社外には言うまでもないことですが、社内において雰囲気を悪くしない事が必須です。

営業、経理、現業の方々、店頭も全ての部署において、1人当たりの仕事量は増えていますが、それぞれが互いの状況を思いやり、たとえ面倒な要望があったとしても快く引き受けるよう努力していく必要があります。

社内の人間関係、協調体制が取れていなければ、遅かれ早かれ社外にも波及してしまいます。「日々営業が培っている客先との信頼関係を壊すのは簡単だ」からです。

そのためには全社員が同じ志で、相手の年齢や職位、また、好き嫌いによって態度を変えてはなりません。嫌な顔つきや声の表情でこちらの気持ちが相手に伝わります。
人間である限り、体調や諸事情の変化は毎日必ずあるわけですが、できる限り誰にでも一定した態度を保つ努力が必要です。しかも、できれば笑顔で応対するように心がけましょう。

これが人間として最も大切なことであり、私の経営改革の中心に据えてきた原点です。

ペーパーレスの進む中での紙の営業の大変さを想像できなければ、「オール美濃」ではやってはいけません。

1人ひとりが当社にとって大切な存在であり、それは決算書に現れない無形の財産であると思っています。どうかこれからの1年もよろしくお願いします。

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このあと1人ずつの発言を通して、社内の情況が大きく変えられていることを皆が確認し合いました。全員がそれぞれの持ち場の情況を語り、互いを思い合い、気持ちを分かち合うという、生きる喜びあふれる会議になりました。以下も藤本のリポートです。

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例えば、ある社員はこのようなことを話しました。

「今までは淡々と伝票入力をしていたが、今はどうすれば運賃や経費を節約できるのか、また時間を効率的に使えるのかと、この注文に関わる人々のことを考えるようになり、一番営業の方々の負担が減るように手配するようになりました。これからも営業さんをサポートできるようにがんばって行きます!」

各自がこうしたメッセージを互いの目を見て語り合っていました。
このように全員がそれぞれ熱く意気込みを語るとは、改革がスタートした時点では全く考えられないことでした!

3年前は理論だけが1人歩きしていましたけれども、震災以降の様々な変化を目の当たりにしている今は、これらの言葉を実感を持って皆が受けとめてくれ、全員で意志確認し合えました。

「今みんなが話したことを心に留め、実践してください。各自健康管理も怠らないように。来年のこの会議で是非、結果を聞きたい」。
常務のこの言葉にも全社員が一つの家族として、互いを思い合って頑張ろうという意欲と希望が溢れています。1人ひとりが希望をもって受けとめたことでしょう。

「会社の雰囲気作りと言えば19日に忘年会があります。今回は初めて長田から離れて大阪の中心地に会場を移しました。みんなで盛り上がりましょう!」

私は感動しました。
忘年会の幹事の思いを受けて今年は最高の忘年会になることでしょう。 

会議を終えてオースティンの言葉を想い起こしていました。

「汝の心の庭に忍耐を植えよ。その根は苦くともその実は甘い」。

みんなもこの思いを体験していることでしょう。いよいよこれからが楽しみです。みんなで美濃紙業の希望を実現していきたいと思います。

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